建築申請を行っている間、申請が通ったら直ぐに行動に移せるよう、こちらもぼーっとしているわけにはいきません。
どんな材料を使って、どのように仕上げていくのか詳細を詰めて話していきます。
すると自然にどのくらいの予算がかかっていくかも見えてきますので、見積もりを出していただくことにしました。
プロジェクトが動き出す初めから、予算については安く抑えたいという願いがありました。
馬場正尊准教授にも相談しながら予想していたのですが
「大体、坪50万とかが、山形県の相場じゃないかな。」
ということもあり、あまり構えていませんでした。
しかし、現実はそう甘くはないものです。
予想のはるか上を行く金額が目の前に提示されてきました。
唖然・・・・。
その言葉しかありません。
肺を押しつぶされたかのように呼吸は滞り、何が起きたのか理解するため、頭はフル回転です。
本当に衝撃的でした。
そんなに多大な要求をしたのだろうか、デザインは小屋のようだと馬場准教授もおっしゃられていたし、大したものではないはず、では何がいけなかった?
そんなことばかり頭が巡ります。
とりあえず、現段階で削減できるところはないか皆で検討します。これをVE(=Value Engineering)と言うようです。
今回、意匠の面で、外壁は木材を使うということは譲りたくありませんでした。
ここを窯業系サイディングに変更すれば、80万は落とせると言われましたが妥協できませんでした。
他にも床も家具も木材で検討していましたが、店舗の維持もことも考慮し、内装は木材を使うことを諦めました。
さまざま意匠面で予算を抑えても、金額が落ちていきません。
やはり、店舗より厨房設備にお金がかかっていしまうようです。
オーブンの換気扇が特注であったり、200V電源をたくさん使わなくてはならなかったりと、住宅に比べて特殊なことが多いことが要因の一つとして挙げられます。
父も私も、諦めたくはなっかたけれど予算との兼ね合いに負けた部分はたくさんあったようです。
しかし、お盆前には私たちも、工務店側も納得のいくところまで話し合いをし、なんとか実現できそうなところに落ち着くことが出来ました。
そろそろ着工間近です。緊張してきました。
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