2013年9月12日木曜日

母がホットプレート買いまして

4月、未だデザイン決定に奔走していた時の話です。

パン屋を始めるにあたって母が取った行動があります。

ホットプレートを買ったことです。


我が家にはホットプレートが長年ありませんでした。
生まれた時からなかったので22年は少なくともありませんでした。

自宅で、お好み焼きをしたり、焼き肉をやいたり、みんなで何かを囲んで食べるという習慣がありませんでした。
カセットコンロと鍋も3年ほど前に初めて購入したというくらい、同じ釜の飯を食う文化は我が家にはなかったのです。

鍋を買ったのだから、ホットプレートも欲しい。

それは母がよく言っていたセリフです。
個人的には、そこに投資しなくてもいいんじゃないかと思っていたので、あまり乗り気ではありませんでした。

しかし、今回母の中では、今が買い時だったようです。
パン屋を建て、自営業になるということは、簡単に外食できなくなると考えたのでしょう。

「もう外で焼き肉は食べられないから、家でホットプレートを使って食べるの。」

そういう理由で今年4月、我が家に初のホットプレートがやってきました。
とりあえずでかいな。
それが、初めて対面した時の感想です。


初めてホットプレートを使い食事をする日。
私は焼き肉かな、お好み焼きかなと小学生のように夕飯を楽しみに帰宅しました。
初めての経験はいくつになっても心躍るものがあります。

ダイニングに行くと、ジューといった音が聞こえます。
焼き肉だったのかとダイニングに入っていくと、


そこには大量の茶色い焼きそばが拡げられていました。


えー・・・・・。

外食が出来なくなるから買ったんじゃないの。
なんか初ホットプレートが焼きそばってなんか違う。

内心複雑な気持ちでした。

「試運転だからいいの、いいの。」

母は言います。
いいけど、楽しみにしてきた自分が恥ずかしいなあ。
そんなことを思う1日となりました。

余談ではありますが、後日きちんと焼き肉をホットプレートで食べることが出来ました。



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